沼津の方より会社設立に関するお問い合わせ
Q:会社設立に際し、どのような会社を立ち上げるかで悩んでいます。税理士の先生にご相談したいです。(沼津)
初めまして。私は来年の春に沼津市内でオーガニック野菜の専門店を立ち上げる予定で準備を進めている30代の女性です。全国から厳選した野菜の販売をメインに、ゆくゆくはカフェを併設したり通販事業を展開したりと考えています。先生にご相談として問い合わせしたのは、会社設立にあたりどのような会社形態がよいのかについてです。
会社の種類や形態といっても、起業に関して素人の私は株式会社ぐらいしか知りませんでした。しかし沼津に住む友人に起業に関して相談をしていた際に「私の会社は合同会社だよ」といわれ、選択肢があったのか…と焦っています。友人に説明してもらったのですが、起業する時にかかる費用面の違いぐらいしか理解できませんでした。
会社設立前にきちんと違いを認識して、設立に臨みたいと考えています。ご相談にのっていただけると嬉しいです。(沼津)
A:現在の会社法では4つの会社形態が存在します。会社設立の際にご自身の希望に沿った形態を検討ください。
2006年以降、会社の種類は「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」の4つに分類され、それ以前に存在した「有限会社」は廃止になりました(継続することは可能)。この4つの会社のうち「合同会社」「合資会社」「合名会社」は持分会社と呼ばれており、出資者全員が「社員」として経営を行う立場になるのが特徴です。それゆえ株式会社よりも経営に関して小回りが利きやすいというのが最大の利点といわれています。
しかしながら「合同会社」「合資会社」「合名会社」のうち「合資会社」「合名会社」についてはあまり設立されていません。その理由として「出資者の責任範囲」が異なる点にあります。
〇合同会社…全員が有限責任社員
〇合名会社…全員が無限責任社員
〇合資会社…有限責任社員と無限責任社員で構成
「出資者の責任範囲」というのは会社が倒産した際に、社員が負う責任の範囲のことです。有限責任の場合、出資金の範囲のみの負担となりますが、無限責任では個人財産を削ってでも、借金の支払いをする義務が生じます。同じ持分会社であっても「合同会社」に比べ他の2つの会社形態のほうがリスクが高いため、会社設立時に選択される多くは「株式会社」か「合同会社」になります。
ご友人様がおっしゃった通り、「株式会社」と「合同会社」は設立時の費用面等も大きく異なります。その他の違いも含め、詳しくお伝えさせていただきますので、ぜひ一度ご相談に起こしください。
富嶽創業支援センターでは沼津で会社設立を検討されている方のお手伝いをしております。創業時に関するお悩みをぜひお話しください。沼津で起業を予定の方に対し、無料相談会を行っておりますので、お問い合わせおまちしております。